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お気楽CINEMA&BOOK天国♪

金はないけど暇はあるお気楽年金生活者による映画と本の紹介ブログ(ネタバレなし)

🔵ストレイト・アウタ・コンプトン/(2015アメリカ)3.8点

ストレイト・アウタ・コンプトン [Blu-ray]

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1980年代、全米一危険な街と言われたカリフォルニア州コンプトンで産声を上げた伝説のヒップホップグループN.W.A。本作は、その結成から、解散、再結成までの軌跡を描いた伝記ドラマ。

【あらすじ】

ドラッグと差別と暴力が横行する街の5人の若者たち。彼らは鬱屈する想いをラップで表現しようと、グループを結成する。過激で挑発的な彼らのラップは世間や当局の反感を買う一方、若者たちの熱狂的な支持を得て、彼らは一気にスターダムを駆け上がる。しかし、契約上のトラブルなどが重なって次第に彼らの仲は険悪になっていく……。

【感想・レビュー】

ノリのいいビートと叩きつけるようなラップが刺激的でヒップホップ好きにはたまらない映画だろう。しかし、別にヒップホップに興味がなくても、言葉を武器に世の不条理と戦う彼らのスピリッツだとかアウトローのサクセスストーリーの顛末などが実話に沿ってリアルに描かれているので、見応えのある映画ではあると思う(結構過激な内容なので、万人受けはしないかもしれないが)。

この映画は、「ロード・オブ・ドッグタウン」や「ザ・コミットメンツ」とよく似ている。その共通項は、「新しいカルチャーは、若者の現状への怒りや不満から生まれる」ということ。溜まりに溜まった想いを吐き出さずにはいられない……そんな若者の切羽詰まった衝動から放たれる言葉や行動には勢いがあり、説得力がある。だからこそ、彼らの(放送禁止用語連発の)言葉が人の心を打ち、一つの文化になり得たのだろう。

衝動に突き動かされた行動はしばしば失敗を招き、ときに滑稽ですらあるが、それはそれでいい。若いうちはむしろ失敗から学ぶことの方が多いのだから。そのこともまた、この映画は教えてくれている。