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お気楽CINEMA&BOOK天国♪

金はないけど暇はあるお気楽年金生活者による映画と本の紹介ブログ(ネタバレなし)

🔴ファースト・エンジン/未須本有生(集英社文庫)4.0点

ファースト・エンジン (集英社文庫) 【ものづくりの誇り】 戦闘機の新型エンジン開発に賭ける技術者たちの苦闘を描いた、松本清張賞受賞作家による“ものづくり小説”。 【あらすじ】 エンジンメーカーで戦闘機に搭載する超音速エンジンを開発するプロジェクト…

🔴デフ・ヴォイス/丸山正樹(文春文庫)4.5点

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫) これは久々の掘り出し物!(巷ではかなり反響を呼んだらしいが、全く知らなかった)。「心が震える」という言葉がピッタリの感動作。こんな良心的な作品が本屋大賞などにノミネートされると本当に嬉しいのだが………

🔴こっちへお入り/平安寿子(祥伝社文庫)4.1点

こっちへお入り (祥伝社文庫) この小説には勢いがある。モチーフが「落語」なだけに、文章の歯切れが良くて、話のテンポもいい。励まされ、元気が出る上、落語にまつわる様々な薀蓄も楽しめて、何だか得した気分の一冊。 【あらすじ】 本作は、彼女33歳独身O…

🔴コーヒーが冷めないうちに/川口俊和(サンマーク出版)4.2点

コーヒーが冷めないうちに 地下の狭い喫茶店、少数の登場人物、カウベルや柱時計などのごく簡素なセット(この物語は、時間移動だけで空間移動はない)……なるほど、いかにも舞台劇の演出家らしい(物語)設計だと思う。 【登場人物】 登場人物は、恋人に別れ…

🔴桜風堂ものがたり/村山早紀(PHP)4.4点

桜風堂ものがたり 物語が終わってしまうのが名残惜しくて、残りのページ数を気にしながら本を読んだのは、いつ以来だろうか。これは人を幸せな気持ちにしてくれる本。もし自分が書店員だったら、きっと、POPを作って店の一番目立つ所に並べていることだろう…

🔴彼が通る不思議なコースを私も/白石一文(集英社文庫)4.0点

彼が通る不思議なコースを私も (集英社文庫) 第一感は、清潔感のある、とても感じがいい作品という印象。生と死、仕事と家庭、恋愛と友情など、身近でありふれた問題を、生真面目に描いているところに好感が持てる。 【ストーリー】 本作は、不思議な運命で…

🔴盤上の夜/宮内悠介(創元SF文庫)4.4点

盤上の夜 (創元SF文庫) 宮内悠介の作品は初めて読んだが、正直、驚いた。テーマの壮大さといい、散文と詩が一体化したような文章といい、卓抜なストーリーテイリングといい、ただただお見事と言う他ない。新たな才能に出くわした時の新鮮な驚きと喜びを感じ…

🔴週末カミング/柴崎友香(角川文庫)4.2点

週末カミング (角川文庫) ごく普通の人々の日常を描き続ける作家、柴崎友香の、「週末」をテーマにした短編8篇を収録した作品集。 【作家について】 この作家もまた魅力的。劇的な出来事などなくても、少し視点を変えれば、日常は驚きと慈しみに満ちている…

🔴月の上の観覧車/荻原浩(新潮文庫)3.5点

月の上の観覧車 (新潮文庫) 昨年直木賞作家となった荻原浩の短編8篇を収録した作品集。 【感想・レビュー】 多くの作品が中高年の喪失感を扱って同世代の人間にとっては見につまされる切なさがある。ただ、余りにも感傷的で、やりきれない気分にもさせられ…

🔴感傷コンパス/多島斗志之(角川文庫)4.0点

感傷コンパス (角川文庫) 「教師と生徒たちのふれあいを描いたドラマ」というふれこみに弱い。特に小学校低学年モノには滅法弱い。読書の原体験が「二十四の瞳」だったからだろうか。それとも映画「あの子を探して」や「すれ違いのダイアリーズ」の影響か。……

🔴最後の医者は桜を見上げて君を想う/二宮敦人(TO文庫)4.4点

最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫) 書店員のPOPに惹かれて購入。読んでみたら、これが久々の夜更かし本。書かずにはいられないという作者の熱い想いがズシンと胸に響く渾身の力作。 【あらすじ】 地域の基幹病院の副院長福原と勤務医の桐子と音山。…

🔴海の子/ドリアン助川(ポプラ文庫)4.1点

海の子 (ポプラ文庫) ドリアン助川は、好みの作家。イチオシ作品は、多摩川沿いの住人の日々の哀歓を綴った「多摩川物語」。切々とした余韻が心に沁みる素晴らしい作品だった。 【ストーリー】 本作は、日々の生活に疲れ切った人々が「船釣り」をきっかけに…