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お気楽CINEMA&BOOK天国♪

金はないけど暇はあるお気楽年金生活者による映画と本の紹介ブログ(ネタバレなし)

🔴大誘拐/天藤真(創元推理文庫)4.6点

大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫) 82歳の大金持ちのおばあちゃんが誘拐された。その身代金はなんと100億円! 空前のスケール感、予測できない展開、卓抜なユーモア、存在感のあるキャラクター、そして意外な結末……どれをとっても第一級のエン…

🔴母性/湊かなえ(新潮文庫)3.7点

母性 (新潮文庫) 人間の心の奥底に潜む「悪意」をこれだけうまく切り取って見せてくれる作家はそうはいないだろう。悪意のオンパレードの後に善意の存在を示して読者を救う手口はこの作家の常套手段だが、つくづくうまいなあと思う。「告白」も印象深いが、…

🔴真昼の悪魔/遠藤周作(新潮文庫)3.9点

真昼の悪魔 (新潮文庫) 「沈黙」が映画化され、本作がTV放映されるなど、今、遠藤作品が脚光を集めている。ブームなのだろうか。本作が書かれたのは昭和55年。何故今、遠藤周作なのかは、よく分からないが。 ちなみに、学生当時、「第三の新人」が全盛だった…

🔴ビブリア古書堂の事件手帖7/三上延(メディアワークス文庫)4.1点

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫) 本作は、古書を題材(ネタ)にしたミステリーシリーズの完結編。各巻でネタとなった書物はどれも興味を惹かれるものばかりで、その渋いチョイスに唸らされ(「おっと、そうきた…

🔴真実の10メートル手前/米澤穂信(東京創元社)4.1点

真実の10メートル手前 「満願」も「王とサーカス」も良かったが、自分のどストライクは、「儚い羊たちの祝宴」。江戸川乱歩、夢野久作、中井英夫ら以来、幻想と耽美の世界を堪能させてくれる作家が意外と少ない中で、この作品は自分のツボにピッタリはまる貴…

🔴暗幕のゲルニカ/原田マハ(新潮社)4.1点

暗幕のゲルニカ 傑作「楽園のカンヴァス」を彷彿とさせるアートミステリー。今回のモチーフはピカソの『ゲルニカ』。いくら十八番とは言え、あえて巨匠ピカソをチョイスしたところに、この作品に賭ける原田マハの並々ならぬ覚悟が感じられる。 舞台は、第二…

🔴不安な童話/恩田陸(祥伝社文庫)3.7点

不安な童話 (ノン・ポシェット) 本作中の一場面に、『海が見える瞬間というのは、不思議なものだ。必ずその予兆がある。何かが開ける気配がある』という一文がある。海が見えるときの一瞬のときめきが鮮やかに表現されていて、つくづくうまいなあと感心して…