お気楽CINEMA&BOOK天国♪

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金はないけど暇はあるお気楽年金生活者による映画と本の紹介ブログ

🔵映画「フェリーニのアマルコルド」/(1973イタリア,フランス)感想*可笑しくて切なくて愛おしくて美しくて……この素晴らしきフェリーニの世界!*レビュー4.4点

フェリーニのアマルコルド 4K修復版 [Blu-ray] 【この素晴らしき世界】 フェリーニの最高傑作との呼び声も高い「アマルコルド」、ようやくの初Blu-ray化です。 フェリーニ作品にはちょっと苦手意識があったんですが、これはいいですね。陽気で大らかで人間愛…

🔴本「コリーニ事件」/フェルディナント・フォン・シーラッハ(創元推理文庫)感想*ドイツの刑事事件弁護士が描く衝撃と感動のリーガル・サスペンス*レビュー4.5点

コリーニ事件 (創元推理文庫) 【これは圧巻!衝撃と感動のリーガル・サスペンス】 ベルリンで刑事事件弁護士として活躍する著者のリーガル・サスペンス小説。 デビュー作の「犯罪」も凄い!と唸ったけど、これはそれ以上かも。 200ページ足らずの中篇ながら…

🔵映画「月に囚われた男」/(2009イギリス)感想*小粒で地味だけど、意外性に富んだSFスリラー*レビュー4.0点

月に囚(とら)われた男 [Blu-ray] 【意外性に富んだSFスリラー】 ここんトコ副業が忙しくなって、ライフワークの方がすっかり疎かになっちゃいました。 ……で、GWでようやく一息。久々の映画です。 「月に囚われた男」……タイトルが意味深なので、どんな映画か…

🔴本「妖怪博士 私立探偵明智小五郎」/江戸川乱歩(新潮文庫)感想*大人も子供も真っ直ぐだった時代の“よいこ”の探偵小説*レビュー4.1点

妖怪博士: 私立探偵 明智小五郎 (新潮文庫nex) 【“よいこ”のための探偵小説】 ぼ ぼ ぼくらは少年探偵団 勇気リンリン瑠璃の色♪……(少年探偵団の歌)、懐かしいなぁ。鼻タレ小僧だった頃、よく歌ってました。ラジオで流れてたのか、それともテレビで観てたの…

🔵映画「ビスマルク号を撃沈せよ!」/(1960アメリカ)感想*海戦アドベンチャーとしてもヒューマンドラマとしても見応えのある戦争巨編*レビュー4.2点

ビスマルク号を撃沈せよ! [DVD] 【意外な掘り出し物?よく出来た戦争映画】 第二次世界大戦中、不沈戦艦と謳われたナチスのビスマルク号とイギリス海軍の艦隊との熾烈な戦いを描いた戦争巨編。 モノクロ映像ながら、ヒトラーが出席した進水式の模様など一部…

🔴本「初秋」/ロバート・B・パーカー(ハヤカワ・ミステリ文庫)感想*スペンサー流“男の流儀”に痺れる傑作ハードボイルド小説*レビュー4.3点

初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ) 【スペンサー流“男の流儀”に痺れる一作】 スペンサー・シリーズ第7作として、1981年に発表された傑作ハードボイルド小説。 スペンサー・シリーズは初読みですが、面白いですね。なによりスペンサーがカ…

🔵映画「天国への階段」/(1946イギリス)感想*神様も降参の“一耳惚れ”の恋*レビュー4.3点

天国への階段 [DVD] 【一目惚れならぬ“一耳惚れ”の恋】 天国の使者のミスで生き返った英国男が米国女との恋を叶えるため、あの世とこの世を行ったり来たりする話。 何となくエルンスト・ルビッチの「天国は待ってくれる/(1943アメリカ)」を思い出します。…

🔴本「スケートボーイズ」/碧野圭(実業之日本社文庫)感想*二番手スケーターの成長を活写した青春スポーツ小説*レビュー3.9点

スケートボーイズ (実業之日本社文庫) 【ケレン味のない青春スポーツ小説】 人気のフィギアスケートをモチーフにした青春スポーツ小説。 平昌五輪の日本人選手の大活躍も記憶に新しく、タイムリーかも、と思って読んでみました。 この小説、選手たちのスケー…

🔵映画「アイアン・ジャイアント」/(1999アメリカ)感想*50年前に観たかった⁉胸熱のロボット・アニメ*レビュー4.2点

アイアン・ジャイアント スペシャル・エディション [DVD] 【胸熱のロボット・アニメ】 1999年アニー賞の9部門を受賞したワーナー・ブラザースによる長編アニメーション映画。 アニメは久し振り。「トイ・ストーリー3」以来です。たまには童心に帰って、こ…

🔴本「夜の木の下で」/湯本香樹美(新潮文庫)感想*湯本文学の一つの到達点を示す珠玉の短編集*レビュー4.4点

夜の木の下で (新潮文庫) 【湯本文学の到達点を示す短編集】 表題作の「夜の木の下で」外5篇を収録した短編小説集。 これぞ文学。静謐で瑞々しく、香気漂う名篇ばかりです。 遠く過ぎ去った日の忘れがたい記憶(原体験)を繊細な筆致で情感豊かに描いたこの…

🔵映画「彷徨える河」/(2015コロンビア,ベネズエラ,アルゼンチン)感想*異次元の映画体験!アマゾンの先住民の“失われゆく記憶”を描いた神秘の映画*レビュー4.2点

彷徨える河 [Blu-ray] 【異次元の映画体験】 20世紀初頭と中盤にアマゾン奥地に足を踏み入れた二人の実在の白人探検家の手記をモチーフにして作られた映画。 言葉にするのはとても難しい映画です。ストーリーは比較的分かりやすいのですが、時間や記憶の捉え…

🔴本「絹の変容」/篠田節子(集英社文庫)感想*グレゴール・ザムザも真っ青!悪夢のようなSFパニック小説*レビュー3.8点

絹の変容 (集英社文庫) 【悪夢のようなSFパニック小説】 第3回小説すばる新人賞受賞作。 いやあ……芋虫って気色悪いですね。あの鮮やかな体色といい、ぷにゅぷにゅした感触といい、潰したときに飛び出す緑色や茶色の体液といい……あ〜、食欲が失せました。 こ…

🔵映画「汚名」/(1946アメリカ)感想*バーグマンの圧倒的な美が光る“神聖バーグマン帝国”の映画*レビュー4.1点

汚名(Notorious) [DVD]劇場版(4:3)【超高画質名作映画シリーズ17】 デジタルリマスター版 【“神聖バーグマン帝国”の映画】 やっぱりバーグマンは正真正銘のスターですね。登場しただけでスクリーンがパッと華やいで、観客の目を釘付けにします。美のオー…

🔴本「アルキメデスは手を汚さない」/小峰元(講談社文庫)感想*共感度50%の青春ミステリー*レビュー3.7点

アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) 【共感度は50%?】 私の学生時代にちょっとしたブームになった小説です。気にはなっていたのですが、当時は、流行り病みたいにロシア文学にかぶれていたので、手にするのがすっかり遅くなってしまいました。 私、…

🔵映画「悪魔の発明」/(1957チェコスロバキア)感想*童心を呼び起こす摩訶不思議なファンタジー映画*レビュー3.8点

悪魔の発明 HDマスター カレル・ゼマン監督作品 [DVD] 【童心を呼び起こすファンタジー映画】 「映像の魔術師」の異名を持つチェコアニメの巨匠カレル・ゼマン監督作品。原作は「海底二万里」「80日間世界一周」のジュール・ヴェルヌです。 何かファンタジー…

🔴本「ポトスライムの舟」/津村記久子(文春文庫)感想*がんばれ!働く女性たち*レビュー4.0点

ポトスライムの舟 (講談社文庫) 【生きづらさに悩む女性たちへの応援メッセージ】 第140回芥川賞受賞の表題作外一篇を収録。 津村さんは、「とにかくうちに帰ります」 以来のファンです。 先日購入した「ポースケ」が「ポトスライムの舟」の後日譚だと知って…

🔵映画「五毒拳」/(1978香港)感想*断固支持します……隠れたカルト・ムービーの傑作*レビュー4.3点

五毒拳 [Blu-ray] 【隠れたカルト・ムービーの傑作】 格調高き「かくも長き不在」の次は、伝説のカンフー映画「五毒拳」。いくら何でもこの落差は……自分でも笑っちゃいますw 昨日ディスカウントセンターで発見し、たいして期待もせずに観てみたら……これがメ…

🔴本「捨ててこそ空也」/梓澤要(新潮文庫)感想*苦難の時代を生きた空也上人の魂の遍歴……今の時代にこそ読まれるべき一冊*レビュー4.2点

捨ててこそ 空也 (新潮文庫) 【今の時代にこそ読まれるべき一冊】 これは力の籠った良作。真面目で良質、しかも史実にフィクションがほどよくブレンドされた、面白くてためになる小説です。 主役が法然上人でも親鸞上人でもなく、ちょっとマイナー?な空也上…

🔵映画「かくも長き不在」/(1960フランス)感想*美しい画像で甦った不朽の名作*レビュー4.5点

かくも長き不在 デジタル修復版 [Blu-ray] 【美しい画像で甦った不朽の名作】 第16回カンヌ映画祭パルムドール受賞。 不朽の名作の初blu-ray化。ついにというか、やっとというか、ずっと待ち侘びていました。嬉しいです(ホントに「かくも長き不在」ですね)…

🔴本「青空のむこう」/アレックス・シアラー(求龍堂)感想*辛いことがあっても嫌なことがあっても、生きてることはすばらしい!*レビュー4.2点

青空のむこう 【生きてるってすばらしい!】 名作「13ヶ月と13週と13日と満月の夜」のアレックス・シアラー作のファンタジー小説。 どんなに辛いことや嫌なことがあっても、人生は生きてるだけですばらしい……そんなシアラーのメッセージがひしひしと伝わって…

🔵映画「トレーニング・デイ」/(2001アメリカ)感想*毒をもって毒を制す、を地で行く映画*レビュー3.8点

トレーニング デイ [Blu-ray] 【毒をもって毒を制す、を地で行く映画】 「孤狼の血(柚木裕子)」の大上刑事のモデルとなったのがこの作品のアロンゾ刑事、と何かで読んで、一回観ておくかあって感じで視聴。 確かにアロンゾと大上は共通点が多く、「孤狼の…

🔴本「終わらない歌」/宮下奈都(実業之日本社文庫)感想*心に真っ直ぐに届く清潔な青春音楽小説*レビュー4.3点

終わらない歌 (実業之日本社文庫) 【心に真っ直ぐに届く清潔な物語】 表紙のイラストがKawaiiですね。凛々しい玲ちゃんと天真爛漫な千夏ちゃん。まさに小説のイメージにぴったりです。 イラストだけでなく、作品自体も、前作の「よろこびの歌」に勝るとも劣…

🔵映画「狼たちの午後」/(1975アメリカ)感想*狼の皮を被った“羊たちの午後”*レビュー4.1点

狼たちの午後 [Blu-ray] 【狼ならぬ“羊たちの午後”】 「十二人の怒れる男」、「評決」で知られるシドニー・ルメット監督作品。 彼の作風は、骨太で硬派。スリリングでエネルギーがあって、考えさせられる作品が多いですね。 そのルメット監督とアル・パチー…

🔴本「十六夜荘ノート」/古内一絵(中公文庫)感想*満月が欠けはじめる十六夜の月に託した大伯母の想い*レビュー4.4点

十六夜荘ノート (中公文庫) 【十六夜の月に託した想い】 古内さんは「フラダン」以来。「フラダン」も良かったけど、この作品はそれ以上の秀作。 作風は原田マハふう、作品は「小さいおうち(中島京子)」と「世界の果てのこどもたち(中脇初枝)」を足して…

🔵映画「アメリカ交響楽」/(1945アメリカ)感想*天才はなぜ生き急ぐ?ガーシュインの激動の生涯を描いた伝記映画*レビュー4.1点

アメリカ交響楽 [DVD] 【天才はなぜ生き急ぐ?】 アメリカの偉大な音楽家ジョージ・ガーシュインの激動の生涯を描いた伝記映画。 ガーシュインの没後(1937年)間もなく制作された映画ということで、多くのピアニストや音楽関係者が本人役で出演しています。…

🔴本「うずら大名」/畠中恵(集英社文庫)感想*「ご吉兆〜」と鳴く鶉キャラ登場*レビュー3.7点

うずら大名 (集英社文庫) 【「ご吉兆〜」と鳴く鶉が主役】 うーん。しっかりした造りの安定した作品だとは思いますが、何となく物足りない印象が残ります。出来としては、可もなく不可もなしといったところでしょうか(失礼)。 鶉(うずら)の佐久夜は愛嬌…

🔵映画「男たちの挽歌Ⅱ」/(1987香港)感想*更にド派手になった銃撃戦!血湧き肉踊る男のドラマ*レビュー4.1点

男たちの挽歌 ? [Blu-ray] 【血湧き肉踊る男のドラマ】 パート1と比べると、ドラマ性は落ちるけど、銃撃戦はパワーアップ。トータルで甲乙付け難し、というところでしょうか。 でも、ジョン・ウー監督の売りはアクション美学。やっぱり見どころは壮絶な銃撃…

🔴本「桜の下で待っている」/彩瀬まる(実業之日本社文庫)感想*遠くへ行きたい……そんな旅情に誘われる一冊*レビュー4.2点

桜の下で待っている (実業之日本社文庫) 【春の東北、行ってみたいなあ……】 桜前線が北上する4月、新幹線で北に向かう男女5人の“ふるさと”にまつわるエピソードを描いた連作短編集。 初読みの作家です。ラノベ系かと思ったら全然違って、本格派の小説。 た…

🔵映画「ボーイズ・ボーイズ ケニーと仲間たち」/(1976アメリカ)感想*がんばれ男の子!がんばれケニー!*レビュー4.4点

ボーイズ・ボーイズ ケニーと仲間たち [Blu-ray] 【がんばれ男の子!がんばれケニー!】 10歳の男の子の心の成長をみずみずしいタッチで描いた青春ドラマ。 低予算で作られたインディーズ映画ですが、これは良作。昔、映画館で観たという人にとっては今回のB…

🔴本「災厄」/周木律(角川文庫)感想*未曾有の危機に立ち向かう人々の矜持を描いたパニックサスペンス*レビュー3.8点

災厄 (角川文庫) 【未曾有の危機に立ち向かう人々の矜持】 ストーリーが面白く展開もダイナミックで、一気に読ませるパニックサスペンス。 化学兵器や生物兵器がニュースの俎上に上るこの頃だけに、こういった未来もあり得るかも、という説得力を感じます。 …